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「前川清と藤山直美」特別公演



 昨日(9月3日)、王子にある北とぴあさくらホールにて、松竹特別公演「清&直美」を観てきました。ご存じ元クールファイブの歌手・前川清さんと直美ちゃんのコラボです。2部構成で、一部は「気になる二人」という1時間半ぐらいのお芝居で、第二部が「二人のオンステージ」ということで、二人の歌とおしゃべりが楽しめるという趣向です。 今回は7月から2か月に渡り全国42か所を回る旅芝居で、その33箇所目でのご拝聴となるわけです。出演は、小島秀哉さん、大津嶺子さんをはじめとする松竹新喜劇の皆さんなので、楽しみにして出かけました。

 第一部のお芝居は、3年前に打たれた「冬のひまわり」の作・演出の佐々木渚・齋藤雅文のコンビです。スター歌手の直美ちゃんに子持ちのヤモメ前川清さんが、いっしょに借金を返すために働いて、最後は結ばれハッピーエンドというお話しです。

 前川清さんはもともととぼけた味があって喜劇向きだと思っていたので自然にお芝居に入っていけるだろうと観ていたのですが、半分は良い味になっていましたが、半分は物足りない感じでした。歌手ですから贅沢は言えませんが、以前のジュリーのときと同じような印象を持ちました。上手だし、うまくこなしているのですけど、声が弱く、最初からお芝居しているのが見え見えな感じなので、舞台での実在感が足りないのです。

 1時間半2幕のお芝居なので贅沢は言えませんが、お芝居の内容も乏しく厚みがありませんでした。ですから少しガッカリしました。直美さんのお芝居は相変わらず上手なのですが、なんか役柄や筋書きに無理があり、生き生きした感じがあまりありませんでした。でもお客さんは喜んでいたみたいで、僕みたいな芝居オタクには今回の企画は合わなかったのでしょう。

 第二部の歌謡ショーは、最初の二人のおしゃべりは面白かったのですが、10曲中9曲は前川清さんが歌ったので、直美さんの出番は、清さんの歌のバックで着物姿で踊るのが2曲と、最後にあの「Love songが聞こえない」のデュエットで終わりでした。しかも、その曲の前に緞帳が下がって、アンコールを要求する始末!演出とは言えガッカリです。前川さんの歌のバックで着物姿で踊る直美ちゃんがなんか「こんなこともやらないといけないのか」的な可哀そうな感じに見えてしまいました。

 今回の企画は直美さんから前川さんとやってみたいという要望があって成立しているみたいなので文句は言えませんが、直美ちゃんのファンとしては物足りませんでした。その反動なのか、帰りには、グッズをお土産に買ってしまいました。パンフレット1,000円、Tシャツ1,500円、手ぬぐい500円と合計3,000円。とは言え、直美ちゃんのファンとしては応援したい気持ちもあります。一座の皆さん、暑い中、全国を廻られて本当にご苦労様です。今回は残念でしたので、次回のお芝居に期待したいと思います。どうせやるなら、以前やったラブコメディーの「サボテンの花」みたいな直美ちゃん中心の歌あり恋あり笑いありの舞台が観たいです!










手ぬぐいとパンフレットとTシャツ