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浦和レッズ、Jリーグチャンピオンならず
 
 まるで昼間に悪い夢を見ているような雰囲気だった・・・。
チャンピオンになって10年ぶりにみんなと喜びを爆発させるはずだった。
毎日、試合や関連番組のビデオを見返して幸せな日々を送るはずだった。
 しかし、その夢はもろくも崩れた・・・。

 
2016年12月3日、埼玉スタジアム2002において、Jリーグチヤンピオンシップ決勝第2戦、浦和レッズ対鹿島アントラーズ戦を観戦した。

 今回のチャンピンシップ決勝のルールは、ホーム&アウェーで2試合が行われ、勝利数、得失点差、アウェーゴール数で決まる。第1戦をアウェーで1:0で勝ったレッズは、勝つか引き分けるか、1失点以内の負けで勝利する。しかし、もし2:1で負けてしまうと、2試合合計で2:2の同点でも鹿島の優勝になってしまうのだ。だからレッズには年間勝ち点1位のアドバンテージはほとんど無いに等しい。プレッシャーがかかる戦いだ。一方、鹿島にとっては失うものはないし、2点を取って勝つしかないので、やることはハッキリしている。厳しい戦いが予想されたし、その通りになってしまった。

 前半、レッズは攻撃的にきた。そして早い時間帯に輿梠のボレーで先制点をあげることができた。その後も攻めて、武藤のシュートがクロスバーに当ったり、良い抜け出しで惜しいシュートがあったが追加点が奪えなかった。そして前半40分、鹿島のDFから前線にロングパス、これを鹿島の遠藤と宇賀神が競い合い、宇賀神の対応が甘く抜けられてしまいクロス、これを金崎にヘッドで決められてしまった。このときの森脇のディフェンス対応もルーズだった。

 同点で迎えた後半、鹿島に1点取られると途端に「負け」という現実が見えてくる。そのプレッシャーからか、後半レッズはぜんぜん自分たちのサッカーができなかった。鹿島は勢いづいてどんどん攻めてくる。そして後半35分、中盤でパスをカットされ、レッズDFの裏にスルーパス、これを槙野がどうしたことかスルー!鹿島の鈴木にボールを奪われゴール前に・・・、あとは槙野が自分の失敗を取り返そうと無理に後ろからチャージしたためにPKを取られた。当然の帰結だった。

 サッカーにミスはつきものだが、2失点とも決定的なミスで、レッズの弱点とも言えるDF裏のスペースを突かれた。そこを逃さないのが鹿島の厳しさだ。以前、元日本代表監督で、現FC今治の社長である岡田氏は、「サッカーの勝ち負けの分かれ目は、一瞬のスキを作るか作らないかだ」と言っていた。宇賀神の「相手の反則で自分は倒れたんだ」という感じのプレー、森脇の「クロスが上がったらファーサイドの相手FWをしっかり見る」という鉄則ができない守備、槙野の「スルーすれば味方がいるだろう」的な甘い判断、これはみんなレッズの選手たちの「スキ」だ。厳しさの足りないプレーだ。一方鹿島はその一瞬のスキを逃さないメンタルがある。

 年間勝ち点は一位だが、1年で一番大切な戦いに勝てなかった。これをどう見るか・・・。レッズはミーシャ監督になってから毎年、年間勝ち点を前年よりアップしてきた。自分たちのサッカースタイルを作りそれを深化させてきた。優勝争いをしていく中で、後半息切れして悔しい想いをして、精神的にも成長し、攻守のバランスも良くなり、リーグで失点が一番少ないチームにもなってきた。ルヴァン杯も優勝した。それらは素晴らしいことだ。

 しかし、しかし、である。年間一位の強さを見せつけることはできなかった。端的に言うとまだまだ弱いということだ。強くはなってきたけれど、勝負の厳しさを本当の意味で表現する力が足りなかったということだ。ミーシャ監督は、目先の勝利より、チームの継続的な成長を大切にする監督だ。それはそれで素晴らしいこと。でも、ファン・サポーターを最後は喜ばせてほしい!最後は悲しい想いをしたくない。もうそれは飽きた。

 チャンピオンになれなかった日から3日たっても心が晴れない。今年こそチャンピオンになれる、と思って期待してきたことが逆に心のモヤモヤを増しているのだろう。でも僕は浦和レッズの大ファンだ。次に向けて進んでいってほしいし、鹿島のメンタルに負けない強いチームになってほしい。そのためには、スキを作らない厳しいサッカーを目指して明日から精進していってほしい。力のある選手を補強して、選手同士が切磋琢磨して、本当の意味で強いレッズになってほしいと望むだけだ。

 そして、いつの日か、喜びを分かち合えるシーンに立ち会いたい。
 
 





浦和のプライドをかけた戦いだった


優勝のセレモニーが空しい会場










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