
●眼精疲労(疲れ目)●
「目」に関係する臓腑は「肝」(肝臓)です。「肝は血を蔵す」といって、肝臓に良い血液がたっぷりあると、その出先器官である目は働きがスムースに楽になります。
ですから、いつも目が疲れるとか少し無理をすると目に来る人は、肝の血液不足が考えられます。また肝は自律神経と関係が深く、精神的ストレスがかかると目に負荷がかかります。
タイプ
対策
改善方法
目を使うとすぐ疲れるタイプ 質の良い血液を増やすこと レバーエキス、胎盤エキス、補血活血作用のある漢方薬
食養では、レバー、魚、豆類、海藻、緑黄色野菜などをバランス良く摂ることが大切です。ストレスがかかると目にくるタイプ 自律神経の流れをスムースにすること 疏肝解鬱・理気作用のある漢方薬、レバーエキス、胎盤エキス
心身をリラックスする体操・呼吸法(ヨガ、太極拳、気効、座禅)、趣味などでストレスを発散する。
●網膜はく離・なみだ目●
網膜はく離やなみだ目は、体内の水分代謝の不良が目に表れたものと考えます。体の水分代謝に関わっている臓腑はおもに脾・肺・腎(肝)ですが、その中で特に脾と腎の働きが弱いとその影響が出やすくなります。それで漢方では、脾と腎の水分代謝を良くする治療をすることが多いです。
●ドライアイ(渇き目)●
渇き目は、潤いの不足によっておこります。コンタクトレンズを使っている方は、いつも目に涙を送らなければならないので、供給過多で逆に涙の出が悪くなります。
また貧血ぎみの方・更年期以降の方は、肝の血液不足や腎の潤い不足が原因となって目に影響が出てきます。ドライアイには、「西洋人参」が効果があります。ご年配の方でしたら、補腎をしながら「西洋人参」を飲まれると良いでしょう。
●かすみ目●
かすみ目とは、視野がぼんやりしてはっきり見えないことであり、医学用語ではなく俗称です。視力障害の一種ですが、外見上は混濁などの異常はみとめられず、主として機能的なものです。
タイプ
症状
治療方法
気滞(ストレスタイプ) 情緒の変動や緊張にともなって目がかすむ。いらいら、憂鬱、ヒステリックな反応、胸脇部が脹って苦しい、ため息 疏肝理気 気虚(疲れやすいタイプ) 疲れたり注視したりするとかすみ目が増強、元気がない、ものをいうのがおっくう、食欲不振、泥状便 補中益気 血虚(血液不足タイプ) 目がかすむ、目の乾燥感・異物感、まぶしい、目の疲れ、顔色や皮膚につやがない、爪がもろい、毛髪が抜けやすい、月経血が少ない、舌質:淡 補血養肝 陰虚(老化タイプ) 目のかすみ、目の乾燥感、腰や膝がだるい・力が入らない、熱感、手足のほてり、ねあせ、舌質:紅 舌苔:ない〜少し 滋陰清熱
●白内障●
白内障とは、瞳孔部にある水晶体の混濁による視力障害です。初期には外見上に異常はなく、霧視・飛蚊症(ひぶんしょう)・視力減退などの自覚があるだけですが、次第に進行すると外見上も水晶体の白濁がみられ、視力障害も顕著になります。
初期の自覚症状の改善あるいは進行の抑制に関しては漢方薬が有功ですが、外見上の変化がみられる段階での改善は期待できません。(外科的治療が有功です)
症状
治療方法
目がかすむ、乾燥感、異物感、飛蚊症、多視症、複視、頭のふらつき、耳鳴り、腰や膝がだるく無力、舌質:紅 舌苔:少ない 補腎益精・養肝補血(生命の根本物質と血液を増やして、目の栄養と機能強化)
●口内炎●
口内炎とは、口腔内の粘膜や舌面に生じる「びらん」や「潰瘍」で、通常は発赤や痛みをともないます。
急性の口内炎(赤い痛い)
ケース
症状
治療方法
心火(舌面に多発) いらいら、不眠、舌先が赤い、脈が速い 清心瀉火 胃熱(暴飲暴食) 口臭、のどの渇き、冷たいものをほしがる 清胃瀉火 肝火(ストレス) いらいら、怒りっぽい、口が苦い、胸脇脹 清肝瀉火 慢性・反復性の口内炎(赤味痛み軽い)
ケース
症状
治療方法
気虚(疲れるとできる) 色は淡い、元気がない、疲れやすい 益気除熱 脾胃湿熱(飲みすぎ) みぞおちがつかえる、足が冷える、吐き気 湿熱除煩 脾陽虚(胃の冷え) 胃腸が弱い、冷えやすい、疲れやすい 温陽脾胃
◆目・口の疾患項目◆(眼精疲労、網膜はく離・涙目、ドライアイ《渇き目》、かすみ目、白内障、口内炎)
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