
●肩こり●
タイプ
症状
治療方法
肝鬱気滞(ストレスタイプ) 項部から肩背部の筋緊張、いらいら、憂鬱、緊張、ヒステリックな反応、ため息、胸脇部が脹って苦しい 疏肝解鬱・清肝瀉火・舒筋(自律神経の流れをスムースにして凝りをほぐす)鍼(はり)治療も有効です 血 (悪い血が滞るタイプ)
肩背部にイトミミズ状〜クモ状の血管拡張・局所硬い、左肩のほうが強い、頭痛、生理痛、アザができやすい、舌質:暗〜紫 黒い斑点 活血化 (滞っている悪い血を除いて血の流れを良くする)、瀉血(はり)
清陽不昇(エネルギー不足) 肩はやわらかい、元気がない、疲れやすい、立ちくらみ、横になると楽になる 益気昇陽(元気を全身にめぐらせる) 血虚(血液不足タイプ) 筋肉が痩せる、筋張った感じ、顔色や皮膚にツヤがない、筋肉のひきつり、しびれ、爪がもろい、頭がボーッとする、月経血が少ない、舌質:淡 養血濡潤(栄養豊富な血液を増やす) 陰虚陽亢(のぼせ・ほてりタイプ) 肩が硬い、のぼせ、ほてり、ねあせ、腰がだるい、更年期、舌質:紅 舌苔:少ない〜無い 滋陰潜陽(潤いや血液の栄養を増やしてオーバーヒートの熱を冷ます)
●疲労倦怠感●
いつも疲れやすく元気が無いタイプ
ケース
症状
治療方法
腎陽虚(老化、寒がり) 視覚・聴覚・味覚などの鈍磨。生殖能力・知能・運動能力の衰え、発育不足、全身的衰弱、冷える、寒がる 補陽(全身の温めるエネルギーをおおもとから増やす) 脾胃気虚(胃腸が弱い) 食欲があまりない、味がしない、少ししか食べられない、消化が弱い、胃のもたれ、泥状便〜水様便 健脾益気(胃腸に元気をつけて全身にエネルギーを届ける) 脾胃陽虚(胃腸が弱く冷え性) 上記の症状に冷える寒がる 健脾益気・補陽(胃腸に元気をつけて全身にエネルギーと熱量を届ける) 気虚下陥(内臓下垂) 内臓下垂の人(胃・腎・子宮・脱肛)、下腹部の下墜感、立ちくらみ、ふらつき、めまい感 益気昇清(内臓に元気をつけてエネルギーを上に運ぶ) 気血両虚(元気が無く顔色が悪い) 顔色につやがない、爪がもろい、筋肉が引きつる、目の疲れ、目のかすみ、月経量が少ない、月経周期が遅れる、眠りが浅い、夢を良く見る 気血双補(元気と血液・栄養の両方を増やす) 気津両傷(元気と体液の不足) 脾胃陽虚の症状にプラス、のどの渇き、水分を欲しがる、口唇の乾燥、皮膚の乾燥、軟便または便秘、夏バテ、汗をかくと疲れる(スポーツをする人) 益気生津(元気と体液を増やす)
●肥 満●
肥満とは、体型が通常の範囲を超えて太っていることをさし、体の重だるさ・息切れ・動作がつらい・疲労倦怠感・頭がボーッとするなどの不快な症状をともなっています。
家族が一様に太っていたり(限度あり)、少年の時期から体質的に肥満しており、元気で一定の体型を保持している場合は、正常範囲でありそんなに気にする必要はありません。
肥満の原因は、飲食物がからだに有益な精微(栄養のもと)に変化せず、痰湿(余分な水分・脂肪)となって蓄積して代謝されないためであり、主として脾の運輸(体に必要な栄養物質を隅々まで運ぶこと)の問題です。
タイプ
症状
改善方法
よく食べて肥満 おいしい、すぐお腹がすく、からだが重だるい、暑がり、便秘ぎみ、太鼓腹、血圧高め 解表・清熱解毒・瀉下利水(体の中にあるいらない水分・脂肪・老廃物を除く) あまり食べずポッチャリ肥満 筋肉が柔らかい、汗かき、色が白い、疲れやすい、元気がない、風邪をひきやすい、むくみ、食欲あまりない、便がすっきりでない 益気健脾・化痰去湿(脾の働きを良くしていらない水分を除く) ※ 普通「肥満」は、食べる量と消費するエネルギーとのバランスの問題です。きちんとごはん(お米)を食べて、おかずは魚や野菜を中心にして、間食はしないことが基本です。お酒やジュース類はカロリーが高く、注意が必要です。
●出 血●
突発性・反復性・持続性・慢性など出血の現れ方もいろいろあります。部位によっても皮下出血(紫斑)・結膜下出血・鼻出血・喀血・血痰・吐血・痔出血・下血・血便・血尿・性器出血・眼底出血・脳出血・内臓出血などいろいろあります。
部位にある程度の特殊性はあるために治療上のちがいはありますが、出血については病理が同じであれば同じ治療法を用いればよいので、この項では病理別にご紹介します。急性の出血
ケース
症状
治療方法
外傷(ケガによる出血) 打撲、捻挫、骨折、切創などによる出血や内出血。疼痛、腫脹、局所の変色 活血散 ・止血(悪い血をさばいて血を止める)
血熱妄行(熱による出血) 鮮紅色のひどい出血。吐血や喀血、鼻血、発熱、暑がる、顔面紅潮 涼血止血(血の熱を冷まして血を止める) 慢性反復性の出血
ケース
症状
治療方法
気不摂血・気虚(淡い色で少量もしくは検査でないとわからない出血) 元気がない、疲れやすい、食欲不振、顔色が悪い、ときに不眠 舌質:淡 益気摂血(血液が血管から漏れないようにする気を増やす) 陰虚内熱(反復する鮮紅色の出血) 量は少ない。体の熱感、手足のほてり、のぼせ、頬部の紅潮、頭のふらつき、腰や膝がだるく無力 舌質:紅 舌苔:少〜なし 滋陰清熱・止血(潤い、栄養を増やして熱を冷まし血を止める) 血 (反復する暗色の出血)
凝血が混じる。腹腔内腫瘤、クモ状血管、手掌紅斑、さめ肌、暗色の口唇や皮膚 舌質:暗紫あるいは黒っぽい斑点 活血化 (悪い血を除いて血を止める)
●原因不明・難治性疾患●
病院では原因が解らない疾患や難治性の疾患も、漢方で充分治療できる可能性があります。直接の原因が解らなくても、本人の体質・症状・今までの経過がわかれば治療が始められます。例えばベーチェット病は漢方では「
」、レイノー氏症候群は「強い寒邪」、また川崎病は「血熱」の病症としてとらえます。
その他、どこに行っても病因や治療法がわからなくて困っている方、悩んでいる方は相談コーナーで受け付けます。
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