「漢方な話」
●肝機能の低下で頭痛も●
頭痛はいろいろな原因で起こります。女性では、月経前後に頭痛を起こす人がいます。
このような人は血液検査では正常でも、実質的には貧血傾向にあります。少し時間はかかりますが、造血作用に優れた「婦宝当帰膠」や「十全大補湯」を服用すると、根本から直すことができます。
この二つの処方は、造血して皮膚のつやを良くし、手のひらの皮を丈夫にして洗剤まけをしにくくして、子宮の働きを良くするなどの利点もあります。
精神的に緊張しやすい人も頭痛をよく起こします。中国医学の目で見ると、五臓の
”肝”の働きが良くない人です。しかし多くの場合、血液検査で肝機能に異常が認められることはありません。
肝の働きは、血液を浄化し、きれいになった血液に栄養を与え、脳や目、筋肉をはじめ体中の内臓を養うことです。肝の働きが順調でないと、思考力が低下して、いらつき、目が疲れ、筋肉がこわばり、内臓の働きが乱れます。
目が疲れやすく、目の奥が痛み、首や肩の筋肉がこり、頭が痛くなってくるという人はこのタイプです。気分がいらついていると睡眠が浅くなり、嫌な夢を見て頭痛が起こったりもします。
治療には、肝を助けながら筋肉のこわばりを取り、血行を良くするなどの方法を用います。「肖遥散」か、急にのぼせる人なら「加味肖遥散」や「釣藤散」などで肝を助けながら、筋肉や血管の硬直を緩めるようにします。
目の疲れの強い人には「己菊地黄丸」を併用し、血行の悪い人には「冠脈通塞丸」などの血行改善剤を用います。
冷えが強く、胃腸が弱く、頭痛が起きると吐いてしまうという人には、体を温めて頭痛を治す「呉朱ゆ湯」があります。高血圧の頭痛については、別の機会に。
豆類・緑黄色野菜・海藻を食べて良い血液を!
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