風邪対処には早く服用


   風邪の原因は、そのほとんどがウイルス感染だといわれています。問題になっている新型肺炎(SARS)や鶏インフルエンザなども、やはりウイルスが原因です。
 一般に、ウイルスはそれほど丈夫な微生物ではないとされています。ところが、鼻や咽喉の粘膜から侵入したあとの繁殖力はかなり強いようで、7時間ごとに1千倍にもなると考えられます。ですから、ウイルスを攻撃する薬はできるだけ早く服用しないと効果がないのです。「風邪ははじめの30分」といわれるゆえんです。
 普段は元気な人が風邪をひいた時は、次の2タイプがよく見られます。
 ひとつは、ゾクゾクとして首筋や背中が寒く、薄い鼻水が出たり、頭痛や肩こりなどが起こるものです。このタイプは寒がっているので、体を温めて少し汗をかかせて治します。卵酒やショウガ湯が効きますが、確実に治すのが「葛根湯」です。
 このほか、水のような鼻水が多いのなら「小青竜湯」、せきが出るようなら「麻黄湯」を用いるなど、いくつかの処方も用意されています。
 もうひとつのタイプは、寒気はないか、あってもわずかで、のどや鼻の奥が痛み、熱っぽくなります。こちらには、主に中国・天津で作られている「天津感冒片」(銀尭散)が用いられます。この処方には、スイカズラのつぼみやレンギョウの実、ゴボウの種子など、抗菌・抗ウイルス作用のある生薬が多く配合されています。
 もしも、のどが痛かったり、熱が高くなるようなら、同じような作用のある「板藍根エキス」を併用して薬の力を強めます。板藍根は、人ごみに出る前に飲んでおくと、予防効果もあります。味が苦いので、羅漢果エキスを配合すると甘くて飲みやすくより効果的です。
 2タイプの風邪に素早く対処するため、少なくとも「葛根湯」と「天津感冒片」(銀尭散)を家庭の薬箱に常備したいものです。

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