増血心がけ脱毛予防


   頭髪は二つの要素によって支えられていると、中国医学では考えています。その二つとは、一つは血液で、「頭髪は血余である」といいます。血余とは、血液の一部である、という意味です。
 二つめは、五臓の”腎”によって養われているとするもので、「腎の華は頭髪にあり」といわれます。華とはよく目立つもののことで、頭髪は腎の状態をよく反映している、という意味になるわけです。
 年齢不相応な脱毛を防ぎ、白髪を少なくするためには、増血を心がけ、腎の強化を図ることが大切です。
 前述の二つの要素を、両方ともそなえた生薬があります。「何首烏」(かしゅう)といい、ツルドクダミの根を乾燥させたものです。
 この生薬には伝説があります。昔、中国のあるところに何という名の青年が住んでいました。彼はどうしたわけか若いのに髪が真っ白で、しかも子宝にも恵まれませんでした。ある日、山の中で仙人に会い、薬草の根をもらいました。家に帰って毎日煎じて飲むうちに、彼の首(頭髪)は烏(カラス)のように黒くなり、子宝にも恵まれました。これを見て、人々はこの生薬を「何首烏」と呼ぶようになったそうです。
 現在、何首烏の製剤は中国から輸入されています。頭髪が細くなったり、縮れたり、パサパサしてきたら、何首烏を服用し、増血する食事を摂り、黒ゴマ、黒豆、玄米などの黒いものと、とろろ芋、オクラ、海藻、貝類などの”腎”を強化する食品を摂るように心がけましょう。
 この他、ストレスが原因で脱毛することもありますが、治療の基本は同様で、さらに「肖遥散」などで”肝”を補うとよく治ります。
 


                              

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