加齢黄斑変性の漢方治療


 

  ◆加齢黄斑変性の原因・分類・症状・病院での治療

加齢黄斑変性の原因
 年齢を重ねるとともに網膜色素上皮の下に老廃物が蓄積してきます。それにより直接あるいは間接的に黄斑部が障害される病気が加齢黄斑変性です。喫煙や食事の欧米化などが関係していると言われています。

加齢黄斑変性の分類
 加齢黄斑変性には大きく分けると萎縮型と滲出型の2つの種類があります。萎縮型は網膜色素上皮が徐々に萎縮していき、網膜が障害され視力が徐々に低下していく病気です。
 滲出型は異常な血管(脈絡膜新生血管)が脈絡膜から網膜色素上皮の下あるいは網膜と網膜色素上皮の間に侵入して網膜が障害される病気です。異常な血管は正常の血管と異なり血液の成分を漏出させたり、血管が破れたりします。血液成分が漏出すると網膜が腫れたり(網膜浮腫)、網膜下に液体が溜まります(網膜下液)。そのために網膜が正しく働かなくなり視力が低下します。血管が破れると出血となり網膜を障害します。

加齢黄斑変性の症状
(1)変視症
 網膜の腫れや網膜の下に液体が溜まると網膜がゆがみます。ゆがんだフィルムで写すとゆがんで写るように、ゆがんだ網膜で見るとものがゆがんで見えます。黄斑部は障害されますが、周辺部は障害されていませんので、中心部はゆがんで見えますが、周辺部は正しく見えます。
2)視力低下、中心暗点
 さらに黄斑部の網膜が障害されると、真ん中が見えなくなり(中心暗点)、視力が低下します。視力低下が進行すると運転免許の更新や字を読んだりすることができなくなります。通常、視力低下は徐々に進行し、治療をしなければ多くの患者さんで視力が0.1以下になります。網膜下に大きな出血が起こると突然、著しい視力低下が起こることがあります。萎縮型と滲出型を比べると、滲出型のほうが進行が早く、視力悪化も重症なことが多いです。
(3)色覚異常
 症状が進んでくると色が分からなくなってきます。

加齢黄斑変性の病院での治療
1)萎縮型の加齢黄斑変性
 残念ながら萎縮型の加齢黄斑変性には現在のところ治療方法はありません。
2)滲出型の加齢黄斑変性
 滲出型の加齢黄斑変性にはいくつかの治療法があります。治療の目的は脈絡膜新生血管の拡大を抑え退縮させ、視力を維持あるいは改善することです。視力が良くなることもありますが、視力が正常になることはほとんどありません。具体的には、血管内皮増殖因子を阻害する薬剤を目に注入することにより脈絡膜新生血管を退縮させる治療法、光線力学的療法、レーザー光線で病変を凝固・破壊する方法などがあります。

  
加齢黄斑変性は漢方医学ではどう考えるか

 漢方医学で「加齢黄斑変性」の原因を考察すると、まずは加齢による身体の代謝不良で老廃物が蓄積し、そのために目の網膜抹消の血液循環が悪くなり、それでも酸素と栄養を網膜に届けなければならないために新生血管を作ってしまうのではないかということです。またもうひとつの要因として、最近は食事が欧米化し、血液の質が悪くなっています。具体的には、赤血球の変形能の低下です。毛細血管の直径は5ミクロンですが、赤血球の直径は7ミクロンです。血管より大きい赤血球が毛細血管を通れるのは、赤血球がゴムマリみたいに楕円形に変形するから通れるわけです。この変形する能力の低下は、食生活と運動不足と喫煙に関係していると考えられます。
 

  
加齢黄斑変性の漢方治療改善法

 したがって治療・改善法としては、
@加齢による代謝不良を改善するために代謝能力をアップする補気・補陽(元気を補う)の漢方薬使用
A
老廃物と停滞した悪い血液を除く漢方薬を使用して、末梢の血液循環を良くしてあげる
B
血液の質を良くして網膜血管の末梢まで血液がスムーズに流れるように水様性葉緑素製剤を利用
C禁煙、和食と緑黄色野菜の摂取、老廃物が溜まらないように適度な運動


以上のような方法があります。
すぐに効果は表れないとしても、確実に病変の進行を和らげ、中長期的には改善に向かう可能性を高めることでしょう。また病院の治療と並行してやっていくこともできますので、安心して取り組めます。


                              

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