日本と欧米の生活環境、食生活、病人食、病態の違い

東洋医学(漢方薬の使い方)や食養生を理解するためには、日本と欧米の違いを知る事が大切です。下の表は、私の師匠であります落合富雄先生が作ってくれたものです。大変興味深く解りやすいのでご覧ください。

比較項目

日 本

欧 米

相 違 点

気候風土

多湿・多雨地帯
島国・川・沼・水田工作
乾燥少雨(国内に砂漠)
大陸・高原・畑作麦
日本は体にも水分が貯まりやすい
欧米は乾燥し水分不足(脱水)しやすい

水質

弱酸性のおいしい軟水 アルカリのまずい硬水 水の美味しい日本
簡単に飲めない欧米

主食

ご飯と麺類、つゆ物に煮物・漬物の植物中心 パンとハンバーグ・ハム・ステーキなど動物食 欧米の気候風土でパンに、芥子バターをぬり塩コショウした肉を食べれば、塩分が多い
従って、塩を摂り過ぎないようにし、水を補うのは欧米での常識
気候風土も食事も違う日本では、水分が溜まりやすく、塩・香辛料が不足する

水分の量

和食は水が豊富な献立
洋食の2倍
これにビール・水では水量が過ぎる
水分の少ない洋食にはドリンクや果物、サラダが必要である

食事の塩分と香辛料

(A)(B)参照

(A)(B)参照

脂肪の差

植物油か魚の脂肪 動物性の脂肪

(例1)
高血圧症状
利尿降圧と高脂血症

水分貯留型が多い
ブヨブヨ肥満かむくみ
水の停滞型高血圧
無汗の冬に高くなり汗のよく出る夏、安定する
塩分や脂肪の貯留型で固太り・赤ら顔になる
血圧でなく心臓病で死ぬ人がはるかに多い
季節は関係ない
日本は腎臓の働きが疲労して(40代後半)水分が多くなって波が高くなる
欧米では塩と脂肪の摂取過剰で血圧が上がる
脳出血による死者はアメリカ33分に1人
日本は4分に1人と10倍以上も多い

(例2)
糖尿病
今の日本は
冷飲冷食が大流行

30年前は少なかったが近年は著しく増加している
日本では欧米と同様なカロリー制限と運動療法を指導するが増加の一途である
欧米の民族に一升飯はない
ダイエットという言葉が示すとおり過食・高カロリー食のためである
飯の食べ過ぎはいない
日本人にも欧米の高カロリー食と運動不足は激増しているが、それ以上に冷たい食物を胃に入れて冷やし、胃の後ろの膵臓がひえてインスリン分泌が狂い、血糖値がコントロールできないものが多い
また過剰な水量と塩不足の為に腎臓が疲労しているものもある

(例3)
肩凝り

大勢の日本人が肩凝りで苦労
疲労ではない
欧米人には肩凝りはなく
相当の言葉もない
胃腸や皮下に水が過剰になっていると体表、 関節など、流れが不良となる
発散が良ければ、停滞しない
発汗・利尿で治療する

(A)
香辛料の使用量の違い
「薬味」とスパイス

ワサビ・唐辛子・紫蘇・ミョウガ・山椒ぐらいの貧弱な薬味血圧を下げる効果があるのに、逆に上げるという宣伝が多い 大量の香辛料が常にあり、胡椒・ニンンク・ 唐辛子・丁子・タイム・シナモン・カルダモ・セイジほか多種を多量に使う 日本人は、昔から香辛料を薬味とよび上手に食べてきたが、この30年ばかり前から毒になる(体に悪い)と禁止されて、遠ざける人がいる
それでは肉や魚で体を壊す日本家庭の消費量は、隣の中国・韓国と比べると10%にも満たない

(B)
食品中の塩の含量
(100g中)
和食と洋食の違い

ご飯0、ゆで麺0.1g
ソバ・ラーメン0.1g
みそ汁0.7g
きゅうり2.8g
焼きサンマ0.2g
さば味噌煮1.4g
えびフライ冷凍0.9g
パン1.3g、バター2.0g
フランスパン1.6g
プロセスチーズ2.8g
豚ロースハム2.8g
豚混合プレスハム3.3g
茹でマカロニ1.2g
ハンバーグ冷凍1.2g

ドイツで「塩は脳の栄養」という。日本では「塩気がないと力が出ない」という
塩の不足を続ければ無気力になる
若年層でも、塩分の無い飲料水を摂りすぎれば無気力な態度、おかしな行動、低体温症状になり、精気が 乏しくなる

○含水率は和食が多く洋食は少ない
○塩の含量は、洋食が多く和食は少ない

加重平均

和食0.5g 洋食2.0g

治療の原則

暖かいお粥に梅干
寒い風に当てない酒や味噌・ネギなどを使う
除湿保温が基本になる
新鮮な果物や水を補給栄養の多い物を与える補水と冷却が基本的なものである 日本では暖かくして、夜具を余計にして、汗を取る
浣腸などででも排便させる
欧米では、水の補給し体を冷やす
塩と香辛料を控え、熱のこもりを恐れる

食塩

味噌・醤油で塩気を補い尿(1%有塩)で水を出す 食物の過剰な食塩を出すために水を補う 日本はよい塩の調味料が体を活性化する
欧米では朝の果物は金といい血液を冷ます

文責者  落合富雄先生

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