「漢方な話」
●味のバランスを考えたことがありますか?●
ふつう、食べ物のバランスを考えるときは、糖質、脂質、蛋白質などの栄養のことが中心になります。もちろん、これは大切なことですが、健康保持のためには、味のバランスも大切なことなのです。
味と内臓のはたらき
天然の食物には、それぞれ固有の「味」がありますが、その味覚は、酸・苦・甘・辛・鹹の五つです。そこで、下の図をご覧ください。これは、五つの味が、人間のそれぞれの臓器にはたらくことを表したものです。●身近な食物の薬性表●
● 酸(すっぱい)は、肝臓、胆のう、眼、筋肉
● 苦(にがい)は、心臓、小腸、舌、血脈
● 甘(あまい)は、脾臓、胃、口唇、肌肉
● 辛(からい)は、肺臓、大腸、鼻、皮毛
● 鹹(しょっぱい)は、腎臓、膀胱、耳、骨髄※太い矢印は五臓の助け合う親子関係(相生関係)を、点線の矢印は五臓の抑制しあう関係(相剋関係)を示したものです。例えば、「肝」が血液不足を起こせばその影響は肝の子供である「心」に影響を与えます(相生関係)。「肝」がオーバーヒートの熱を出せば、その影響は「脾」の働きを押さえ込みます(相剋関係)。つまり、貧血になると動悸がおきて(相生関係)、心配ごとがあると食欲がなくなる(相剋関係)というようなことです。この臓腑の関係を鑑みて診断するのが「漢方」の特徴のひとつでもあります。
酸温:酢・リンゴ・すもも・あんず・ローヤルゼリー
酸平:梅
酸寒:レモン・だいだい苦温:よもぎ・ふき
苦平:びわ・ぎんなん・春菊
苦寒:お茶・苦瓜・ほうれん草・たけのこ・ごぼう・ビール甘温:うどん・鰻・まぐろ・牡蠣・鯛・太刀魚・ふぐ・鯵・えび・羊肉・牛肉・やまいも・かぼちゃ・なつめ・しいたけ
甘微温:鶏肉・かまぼこ・にんじん
甘平:ごま・大豆・赤大豆・甘諸・いちご・いちぢく・ぶどう・れんこん・とうもろこし・いか・鶏卵・ハチミツ・水飴・米
甘微寒:牛乳・小麦・粟(あわ)
甘寒:砂糖・なす・きゅうり・キャベツ・トマト・白菜・レタス・わらび・柿・桃・みかん・西瓜・梨・とうふ・こんにゃく・うに・あわび・蛸辛温:酒・にら・しょうが・落花生・わけぎ・大根・胡椒・紫蘇・山椒・らっきょう・わさび・にんにく・薄荷・ねぎ・ウイスキー・ワイン・しょうちゅう
辛平:さといも鹹温:大麦・栗・いわし・さば・みそ・納豆
鹹平:からすみ・しじみ・ひじき・わかめ・しょうゆ
鹹寒:食塩・かに・昆布・なまこ・青のり・ハマグリ・アサリ・もずくこのような五つの味が、それぞれの臓器の作用し、五臓六腑の働きを強めています。この五つの味の食品をバランスよく食べることが必要です。好き嫌いの激しい人が病気になりやすいのもこのためなのです。
寒・温も考えて
また、食事には身体を温めるものと冷やすものがありますから、体質によってそれぞれの食物をバランスよく食べるように心がけてください。
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