【来店でのご相談】締め付けられるような片頭痛が起きる

お客様は、70代の女性で数年前から締め付けられるような片頭痛でお悩みとのこと。

「痛むときは首がコリコリっと音がする」

そして頭痛が起きるときは血が騒ぐ感じがして、首が凝るように攣り、右手人差し指の先もしびれるようになってしまった。

病院で検査を受けたところ、脳に異常はないが、頸椎の七番に腫瘍が見られ頸椎がずれている状態という診断でした。

中医学では、痛みの原因は「冷え」か「炎症」か「何かが通り道を塞いでいる」状態が多いと考えます。

この方は頭も時々しびれて、肩も委託、ものを持つと手先がしびれて、長く歩くと膝も痛くなってしまうという、

痛みに悩まされている方でした。

・食欲は旺盛で便通も普通

・疲れやすい

・足が少し冷える

来店いただき、丁寧に症状を伺いました。原因は、「痰・瘀」による「不通則痛」と判断し、①霊田七と②冠心逐瘀丹として、1日3回服用していただく形で処方いたしました。

服用後10日・・・頭痛がひどくなり心配になってきた。飲み続けて大丈夫かというお問い合わせがありましたが、漢方薬では瞑眩（めんげん）という副作用に似たものがあり、良くなる前の兆候で一時的に症状が悪化することがあります。というお話をし、継続的に服用していただきました。

服用後1か月・・・特に変わりなし

服用後2か月・・・頭痛は時々ひどい時があるが徐々に減ってきた

服用後3か月・・・「痺れ」の回数が減ってきている

服用後5か月・・・頭の後ろ～首の後ろにかけて締め付けられるような痛みが時々起こる

服用後6か月・・・頭のしびれが少しずつ良くなってきている

服用後8か月・・・痺れがだいぶ良くなってきた。首のコリや引きつりも減ってきている

服用後9か月・・・頭の違和感はあるが、痛みは起こらなくなった

服用後10か月・・・頭の違和感もしびれも痛みも無くなったので病院で検査をしてみたら腫瘍が見当たらなくなったとの事

痛みというのは体のどこの部分にも起こり得ます。そして痛みには必ず原因があります。

我慢できる痛みでも、放置しておくと重篤化してしまい治療が困難になってしまいます。

この方は痛みが出てから比較的早い段階でご相談に来ていただいたので10か月で改善することができました。

痛み止めでごまかしながら生活して悪化させるよりも、早めに原因を突き止め、治療にあたることが重要です。