お客様は、今年に入ってから不眠症っぽくなってしまい、しばしば一睡もできないことがあってお悩みとのこと。
「体調が悪化し仕事も思うようにできなくなってしまった」
睡眠は体と心を休める大事な作業ですから、一睡もできないと肉体的にも精神的にも辛いですよね。
医者に行ってみたところ、胃腸薬や睡眠導入剤を処方され服用してみたけれども、翌日起きるとふらついてしまうので半分の量にして服用したけど結果は変わらずふらついてしまった。
また、自律神経を整えるために鍼灸院に通院しているという事でした。
2020年以降、不眠症やメンタル疾患の患者さんは増えています。
本人の体感的に体質は普通~丈夫な方だと思っておられましたが、話を伺ってみると
・疲れやすい
・少し冷え症
・立ち眩み
・肩がこる
・食欲もあまりない
・足が冷える
というような体質でした。
これは中医学的にみるとやや虚弱な体質に当てはまります。
また、こういった体質の方はストレスの影響を受けやすかったりします。
「心脾両虚」と判断し、加味帰脾湯・陰陽調和を処方しました
来店いただき、丁寧に症状を伺いました。原因は、「心脾両虚」と判断し、加味帰脾湯で補気健脾・安神をして、陰陽調和で心身のバランスを取り不眠症状を改善するように処方いたしました。
体質虚弱の人の不眠症や胃腸疾患に使用します。
不眠症・神経症・のぼせ感・不安症など様々な疾患に使用します。
経過
服用後2週間・・・だいぶ眠れるようになってきた
服用後1か月・・・まだ少し寝つき悪い時もあり、就寝途中の覚醒もあるが、朝起きたときの顔色が良くなってきた
服用後3か月・・・7割ほど改善してきたみたいで、胃の調子も良くなってきた。今後も続けたい。
ということで現在も継続して服用中です。
不眠症に関してのアドバイス
この方の不眠のお悩みに関しては、発症してからご来店いただき治療を始めるまでの期間が短かったので比較的早く効果を実感していただく事が出来ました。
去年からステイホーム・外出自粛・テレワークが叫ばれており、それに伴い食生活の乱れや生活習慣の乱れが生じて不眠症や神経疾患を発症してしまうかたが増えております。
そうした際には病院で睡眠導入剤・精神安定剤をもらって飲むだけでは一向に「改善」はしません。臭い物に蓋をしている状態なのです。
処置が遅れるとその分完治までに時間がかかってしまいます。
この機会に食生活や生活習慣の見直し、現在の症状を漢方薬で改善してみませんか?
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