漢方専門 川上薬店
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【来店でのご相談】過敏性腸症候群と診断された

腹痛で悩んでいる女性

お客様は70代女性で、昨年12月ごろから腹痛が出始めてしまいお悩みとのこと。

「冬に外で運動をし、寒い思いをしたころから出始めたような気がする」

 

腹痛は何時襲ってくるか分からないですし、外出や買い物に行くのも心配になってしまいますよね。

 

この方は今まで大きな病気をしたことがなく健康そのもので生活できていたのに、急にこんなことになってしまって不安。病院で検査もしたけれども異常がなく、過敏性腸症候群と診断され2~3か月お薬を飲んでいたけれども一向に良くならないから相談してみたいとの思いでご来店いただきました。

過敏性腸症候群は漢方薬の出番です!

一言で過敏性腸症候群と言っても、中医学(漢方薬)の観点から考えるとその原因は様々です。

ストレスでなる人もいれば、寒さによって引き起こされる人もいます。また貧血や食べ過ぎなど、胃腸障害の原因というのは5~10分の問診では捉えきれないことも多々あります。

ですので、当店では初回のお客様には時間の余裕を持っていただきご相談いただいております。

 

ご本人の体質としては

 

・疲れやすい

・冷え症

・寒がり

・眠りが浅い

・温かい物が好き

・便がやや軟らかい、下痢の時もある

・ビールが好き

 

といった状態でした。 

弁証は「脾腎陽虚」で、治療は「補脾腎陽」をし、頓服的に痛み止めを処方しました

来店いただき、丁寧に症状を伺いました。原因は、「脾腎陽虚」と判断し、1種類の漢方薬を1か月継続して服用してもらい、痛みが出たときには別の漢方を痛い時だけ服用していただくように処方いたしました。

経過

服用後1週間・・・腹痛はだいぶ収まってきた。下痢、軟便はまだある。

服用後1か月・・・腹痛と下痢はほとんど良くなり、軟便も無くなってきた。前までの悩みが噓みたいです。

と大変お喜びいただきました。日によっては軟便なこともあるとの事でしたので、軟便がなくなるまでは1日3回服用していただき、その後軟便がなくなったら1日1~2回で続けて服用することをお勧めいたしました。

過敏性腸症候群に関してのアドバイス

 

過敏性腸症候群の患者さんは年々増えていきます。

 

しかし、過敏性腸症候群のメカニズムというのはすべて解明されたわけではありません。

むしろ分からないことの方が多いのです。

なので処方箋をもらって飲んでいても良くなったような良くならないような・・・という方が多い病気です。

 

中医学(漢方薬)の考えでは、「過敏性腸症候群」という病名にとらわれず、「患者さんはなぜそうなってしまったのだろうか」という事に重点を置いて症状を捉えます。

患者さんが悩んでいる症状は、症状が一緒でも原因が違えば対処も違ってきます。

元々の体質や外的要因(ストレス・寒さ・飲食などの影響)は ひとりひとり違います。

なので、じっくり話をお伺いして原因を突き止めることが重要なのです。

私たちはそんな患者さんの微妙な違いを見極めてお薬を処方いたします。

 

今はインターネットで様々な情報を入手する事が出来ますが、必ずしもインターネットの情報が自分に当てはまるわけではありません。

一人で悩まずに、是非当店にお気軽にご相談ください。

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